前もって準備しておくこと

大切な人とのお別れは誰にとっても避けて通れないもののひとつです。その日が来る前に準備をしておくことで、精神的・経済的な負担を軽くすることができます。
ここでは、具体的にお葬式のため何を準備しておけばよいのかについて解説します。

目次

事前にお葬式の準備をしておくことにはたくさんのメリットがあります。

一番のメリットは、心の準備ができることです。大切な人を失った直後は、心や体の具合が乱れる方も多く、いつもと勝手が違い正しい判断を行うことが難しくなることもあります。前もって計画を立てて道筋がみえていれば、プレッシャーも少なく、落ち着いて必要な手続きを進めることができます。また、費用面でのメリットもあります。事前に計画をたて、本当に必要なサービスについて知り選択することで、無駄な出費を防ぐことができます。

大切な人を送るときの価値観を定めましょう

お葬式を準備するときには、亡くなった方がどんなお別れを望んでいたのか、そして見送る方がどんなお別れをしたいのかをはっきりさせることが大切です。ここでいう「価値観」とは、その人たちにとって「何が大切なのか」という意味です。大切なものの違いによって、お葬式の準備をするときの方向性が変わってきます。

旅立つ方の思いを知る

旅立つ方がこれまでに、「こんなふうに見送ってほしい」「こんなお葬式がいい」と誰かにお話しされていたことはありますか?またはエンディングノートなどに残されているご希望はありますか?例えば、特別に見送ってほしい人々がいるとか、音楽を流してほしい・・・とか、みんなに伝えたいメッセージが記されているなど、具体的な希望があればそれを尊重しましょう。また、「お葬式はいらない」と言われていた場合、なぜそのように言われたのか、その発言の意味はどこにあるのか考えてみましょう。

見送る方の気持ちも大切に

お葬式は、見送る側にとっても大切な時間です。よく話し合いましょう。迷うこと、わからないことは葬儀社の事前相談などで遠慮なく相談してください。みんなが心を込めて送り出せるように計画を立てることが大切です。

文化や宗教の習慣を考える

旅立つ人も見送る側も、特別な思いを持っている儀式や儀礼のイメージを大切にしている場合があります。それは宗教に関するものであったり、地域特有の習わしであるかもしれません。納得のいくお別れができるように、よく話し合っておきましょう。

お金のことも考える

お葬式には費用がかかります。お見送りの希望をかなえつつ、無理がないように計画しましょう。葬儀社の事前相談などを活用し、具体的な内容と、どれくらい費用がかかるかを調べ準備しておくと安心です。

お葬式を準備するときは、皆さまのお気持ち、宗教的・文化的な習慣、そしてお金のことを考えることが大事です。それぞれを大事にすることで、亡くなった人を心から敬うお葬式を行うことができます。

お葬式がらみで準備しておくこと

  • 臨終に呼ぶ人を書き出しておく
  • 亡くなったことを知らせる人を書き出しておく
  • お葬式のかたちを考えておく
  • お葬式に来てもらいたい人を書き出しておく
  • 宗教宗派の確認と、連絡先を書き出しておく
  • お葬式にいくらかかるか費用を見積もっておく
  • 喪主(代表者)を誰にするか、施主(支払の責任者)を誰にするか決めておく
  • 安置先をどうするか決めておく
  • 着てもらいたいものがあれば準備する
  • 遺影写真に使えそうな写真を見繕っておく
  • 本籍と住民登録をしている住所を確認しておく(お亡くなりになる方と喪主になる方)
  • お葬式の事前相談をしておく

葬儀社を決める

葬儀社を探してみましょう

知り合いに信頼できる葬儀屋さんがいればぜひ相談してみてください。もし、いなければ信頼できる方に紹介してもらえる葬儀屋さんはいないか聞いてみてください。当てがなければ、近くの葬儀屋さんを訪ねるか、インターネットで探しましょう。すぐに決めなくても大丈夫です。できればいくつかの葬儀社と連絡を取ってみましょう。どの場合も対応に違和感ないかを探ってください。

事前相談に行ってみましょう

服装や爪などは清潔か、基本的な質問にも丁寧に説明してくれるか、パンフレットにないサービスにも対応してくれるか、的を得ていない質問でも丁寧に答えてくれるか、強引でなく寄り添ってくれるか、心地よい対応をしてくれるかなどをチェックしながら、具体的に情報収集しましょう。

1、住んでいる場所以外でお亡くなりになる可能性が高い場合、お体の移動(搬送)はどうしたらよいのか
2、お体を安置する場所やお葬式の場所について
3、宗教的な儀式をご希望されるとき、お付き合いのある宗教者がいない場合に紹介してもらえるか
4、お葬式の日程や段取りについて
5、お葬式の中で何をどこまで頼めるのか
6、お葬式の費用の予算と概算
7、役所など手続き関係
8、葬儀費用の支払い
9、事前に準備しておくもの
10、挨拶のタイミングなど
11、お布施についての知識など

見積もりを取ってみましょう

見積りに必要な情報を渡す、見積もりはわかりやすいか、明細に不明瞭な部分はないか、変動費の部分も明確になっているか、プランに含まれる項目とオプションは明確に分かれているかなど。わからないこと、お金のことなどはなかなか口にしにくいかもしれませんが、遠慮なく質問してすっきりしましょう。

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