何気ないひとこと?「グリーフハラスメント」に気をつけましょう
グリーフハラスメント そばで支えるときの言葉の選び方
ハラスメントとは何でしょう?
ハラスメントという言葉には、「いじめ」や「いやがらせ」という意味があります。ニュースや職場で時々耳にする、パワハラ(パワーハラスメント)、モラハラ(モラルハラスメント)、セクハラ(セクシャルハラスメント)という言葉もハラスメントの一種です。これらの言葉は、分かっていてわざとそうすることも、自分でも気づかないままにそうなってしまうこともあります。
特に、誰か大切な人とお別れした人に向けた言葉は、相手のためと思って発した言葉であっても、その人を傷つける可能性があるので気をつける必要があります。
グリハラ(グリーフハラスメント)です。
いいがち。だけとグリハラになっている(かもしれない)言葉
よく使うかもしれないけれど、実は相手をさらに傷つけてしまうような言葉があります。
闘病生活は本当に大変だったわね。いろいろあるかもしれないけど、もっとつらい人もいるんだから、負けずにがんばってね!
お気づかいいただいて、ありがとうございます。
私よりつらい人がいるのならこんなに悲しんではならないのかしら?人前では心配かけないように気をはっているけど、私はこれ以上がんばらないといけないの?(泣)
苦しみから解放されてよかったじゃない、
これからは、あなたがしっかりしていかないとね
はい、なんとか大丈夫です。これからもよろしくお願いいたします。
まだ死を受け入れることができないけど、私はしっかりしないといけない!本当は崩れ落ちそうなの。誰か助けて!
3日前に100歳で亡くなりまして・・・
それはそれは。100歳とは大往生ですねぇ。ご立派なことで。
いやでも、死別の悲しみに年齢は関係ない。
・・・口には出せないけれど。
日々の生活の積み重ねがありますからねえ。
実は今、なかなかにつらく感じます。
お気持ちはよくわかりますよ。私も同じような経験がありました。
あなたは私じゃないだろう。
この気持ちの何がわかる・・・
そうでしたか。わかっていただけたようで・・・ありがとうございます・・・
相手の本当の気持ちは見えない、わからないものです。
では、どのように話しかければよいのでしょう?
そばにいて相手の気持ちの自由を伝えるスタンス
では、どのように接し、話しかければ良いのでしょうか?
基本的には、相手の感じている気持ちを大切にし、その気持ちをもっていることを否定しないことが大切です。
相手が自分の気持ちを自由に感じ、表現したければ、それができるように促す言葉が効果的です。
「一緒にいること」自体が支えになることもあります。
このページが、大切な人を失った方々や、そうした人々を支えたいと思っている人々にとってお役に立てることを願っています。
言葉一つで人の心は大きく動かされます。注意深く、そして思いやりを持って接することを心がけましょう。