一般的なお葬式の流れ「亡くなった方の搬送を依頼するためのあれこれ」

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 お別れのかたちには決まったルールはありません。いろいろなスタイルがあります。地域による慣習の違い、宗教による流れの違いなど文化的な面での違い、亡くなった方のお体の状態、そして見送る方の望まれる葬儀のかたちなどにもよって、その内容は大きく異なります。特に東京のような大都市では、その多様性が顕著にあらわれる場面が多くみられます。参考までに、東京でお通夜とお葬式をする場合のタイムラインをまとめました。
亡くなった方の搬送の依頼についてのトピックもご覧ください。

住んでいた場所以外でお亡くなりになった場合、初めて経験することが多く、どうしたらよいのかと多くの不明点や不安を感じるものです。まずは病院からご安置される場所への移動を取り上げます。病院内には、病院と提携している葬祭業者が入っており、お亡くなりになった後、搬送や葬儀を依頼することもできます。
この段階で何をどのように進めれば良いのか、具体的なポイントを解説します。

葬祭業者が病院内にいるわけ

多くの病院では、病院からの搬送をスムーズに手配できるよう、特定の葬儀業者と提携しています。病院に待機している葬祭業者は、主に病院内のお亡くなりになった際の病室から霊安室への移動の業務などを担当しています。また、安置先への搬送やお葬式を依頼することができます。病院から安置先までの移動に、病院から紹介された葬祭業者を利用することもできますが、ご指定の葬儀社がある場合は、そちらに直接連絡を取って病院を出てからのことを任せることも問題ありません。
ご指定の葬儀社がある場合は迎えの車を呼ぶ時間を看護師に確認します。

迎えに来てもらうのは何時にしたらいいでしょう?

退院のご準備の時間を見こして〇時ころとお伝えいただくといいと思います。

安置場所へ移動するプロセス

病院での所定の手続きを済ませ、程なく移動のための車(寝台車と呼ばれます)が到着したら病院を出て安置先への移動となります。車種により異なりますが、1~2名同じ車に同乗できることが多いので、ご希望される場合は確認しましょう。
お亡くなりになった方の搬送は、タクシーの運賃が距離によって変わるのと同じように、搬送距離に応じて料金が異なります。また、深夜の搬送や、待機が必要な場合は、追加料金が発生することもあります。
病院の紹介を断ることによる差し支えはありませんが、事前相談などで前もって葬儀社と打ち合わせを行っておくことで、スムーズな移動ができます。

亡くなった方の安置先の選択

もともと住んでいた場所に安置する場合は場所を確保しておきましょう。お使いになっていた寝具を準備しておくとスムーズです。それ以外の場所としては、火葬場併設の安置室、搬送業者の安置施設、安置専門施設、葬儀社の安置室などがあります。
それぞれお体の保全方法の違いや面会時間の設定など特徴がありますので葬儀社にご相談ください。

タイトル: 葬祭業者に電話する際につたえること

お亡くなりになった方の搬送や葬儀の手配を行う際、葬儀社に電話をします。
その際に伝える情報を整理しておきましょう。

MEMO
連絡を入れている方の情報

ご自身のお名前とお亡くなりになった方とのご関係性電話番号などを伝えます。

亡くなった方の情報

亡くなった方のフルネーム性別年齢を伝えます。

現在地

亡くなった方がいらっしゃる場所の名称住所電話番号を提供します。

お迎えの詳細

お迎えの時間待ち合わせ場所を相談します。

お戻り先の情報

ご安置される場所の名称、住所、電話番号を提供します。決まっていない場合は相談します。

宗旨宗派

枕飾り(お線香道具)などを準備してもらう場合に必要です。

これらの情報をあらかじめ準備し、落ち着いてやり取りすることで、葬儀社は迅速かつ正確に対応することができます。不明点や心配事などがある場合は、事前相談などで聞いておくと良いでしょう。

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